政府・与党は来年の通常国会を1月24日に召集する調整に入った。会期延長がなければ、公職選挙法の規定により、参院選は7月3日公示、同20日投開票となる見通し。複数の与党関係者が明らかにした。
政府・与党は1月21日召集を軸に検討していたが、石破茂首相はトランプ次期米大統領と会談するため、同月中旬の訪米を模索することになった。このため、米国側との日程調整に柔軟に対応できるよう召集時期を遅らせる判断に傾いた模様だ。また、来年は東京都議選の後に参院選が予定されている。都議選に注力したい公明からは都議選と参院選の日程を離してほしいとの声が上がっていた。自民幹部は「公明の意向を尊重した」と語った。
召集が後ろにずれ込むことで、2025年度予算案の年度内成立に向けた国会の日程はより窮屈になる。自民、公明両党は衆院で過半数を持っておらず、野党の協力がなければ予算案を成立させられない。このため日程を遅らせることを懸念する声も与党内にはある。【森口沙織、野間口陽】
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