自民党派閥の政治資金問題で、17日から3日間にわたり審査が公開で行われます。収支報告書への不記載がありながら、まだ政治倫理審査会で弁明を行っていない旧安倍派と旧二階派の衆議院議員15人が対象です。このうち17日は県選出の稲田朋美氏が出席し、自身の196万円の不記載について「問題となるまで派閥から還付があったことは知らなかった」と弁明しました。
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、稲田朋美衆院議員は、派閥から還付された現金が82万円、派閥に収めない未清算金が114万円あり、合わせて196万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。
17日から3日間行われる政治倫理審査会の一人目として出席した稲田議員は、冒頭、自身の不記載について「私の事務所において不記載が生じたことは全て私の責任であり、深く反省し、今後このようなことがないよう緊張感をもって政治資金の透明性を確保してまいります」と改めて謝罪しました。
こう話した上で、稲田議員は不記載に至った経緯を説明。派閥から還付があったことは、裏金事件として取りざたされた2023年12月まで知らなかったと、これまで同様の説明に終始しました。
自身の説明責任に関しては、党の調査や地元への説明、選挙中の演説などで積極的に説明したと述べました。
また、今回の政倫審の焦点となっている派閥の裏金作りの実態解明については「(派閥の最後の会合で)安倍会長がやめると決めた還付制度を復活させた経緯を、まずは明らかにしてほしい」と主張し、還付制度を復活させた経緯を、当時の派閥の幹部が国民に説明すべきだと述べました。
政治倫理審査会を終えた稲田議員は「改めて政倫審の場で、色々な質問に答えることができて良かった。私自身は自分が見聞きしたこと、調べたことは全て包み隠さず正直に話したと思っている」と話しました。
稲田議員を含め、17日には4人が出席した政治倫理審査会。18日と19日には、残りの11人が出席して行われます。
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