ロシアのプーチン大統領から秋田県に贈られたシベリア猫のミールが天国に旅立ったことを受け9日、佐竹知事は臨時の記者会見を開き、全国のファンに感謝を伝えるとともに平和への思いを語りました。

臨時に開かれた記者会見で「長い間ミール君と一緒に過ごしたので、大変悲しい思いをしている。『天国でみんなで仲良く遊んでね』と言っている」と話した佐竹知事。

シベリア猫のミールは、12月3日の午前4時、佐竹知事や仲良しだったというほかの猫らに見守られながら12年10カ月の生涯を終えました。6月ごろにがんの一種、消化器系リンパ腫と診断され、抗がん剤による治療を続けていました。

ミールは2013年、ロシアのプーチン大統領から秋田県に贈られました。

東日本大震災の際の支援に対する感謝の気持ちを込め、日本がロシアのプーチン大統領に贈った秋田犬「ゆめ」に対する返礼として、佐竹知事のもとにやってきました。

2013年当時、佐竹知事は「“ゆめ”がかなうためには平和でなければならない。そういう意味で『ミール』という名前を付けさせていただきました」と話していました。

おっとりとし、優しい性格だったというミール。秋田県の公式YouTubeチャンネルではこれまで13本の動画が公開され、視聴回数は計167万回に上っています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いていますが、「猫に罪はない」とミールに愛情を注ぎ続けた佐竹知事。

会見では全国の「ミールファン」に感謝の気持ちを伝え、「ミール君の名前のとおり“平和”。なるべく早くウクライナ問題が収まって、ロシアとの交流が復活できるような平和な状態になってほしいと思っています」と語りました。

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