衆院政治倫理審査会(政倫審)の与野党協議で、与党筆頭理事を務める村井英樹氏(自民党)は9日、派閥裏金事件に関与した自民議員のうち、複数人が政倫審に出席する意向を示していると伝えた。野党側は11日の次回協議までに対象議員に意向確認し、出席者名や人数を報告するよう求めた。
村井氏は協議後、記者団に「我が党に自ら進んで政倫審に出席をしたい議員がいることから、政倫審の開催をお願いした」と説明。次回協議までの出席者確認については「できる限り、その方向で党内調整を進めたい」と語った。
衆院政倫審は5月、旧安倍派を中心とした不記載議員のうち、まだ弁明をしていない44人を審査対象とすることを議決したが、追加の出席者はいなかった。10月の衆院選では、44人のうち旧安倍派の萩生田光一元政調会長ら15人が再選している。
一部議員が出席の意向を示す一方、旧安倍派の閣僚経験者は「私は出ないと回答している。もう選挙も経たし、地元でも散々説明してきた。出る義理はないと思っている」と語った。【森口沙織、富美月】
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