国会では政治改革を巡る与野党協議が行われましたが、政策活動費の公開などについて溝が深く、合意には至りませんでした。国会記者会館から、フジテレビ政治部・伊地知英志記者が中継でお伝えします。
自民党と野党側がお互いの主張を一歩も譲らずに議論が終わり、自民党内からは「先がおもいやられる」と言った声が出ています。
全面公開で行われた2回目の与野党協議で自民党は、年内の政治資金規正法の再改正に向け、党が議員個人に支出する「政策活動費」の廃止を明記した案を示しました。
ただ、外交上の秘密に関わるものなどは「要配慮支出」と位置づけ例外としたため、野党側は「抜け穴だ」と反発しました。
自民党政治改革本部・小泉事務局長:
外交上、本当に全部公開できますか?会った場所、会った相手、会った日時。公表の形は工夫が必要ではないか。
立憲民主党・大串代表代行:
私たちは「要配慮事項はなしに全廃止だ」というスタンスは明確にしておきたい。
これを受け、立憲民主党など野党7党は、このあと午後4時半に政策活動費を例外なく廃止する法案を提出します。
一方、企業・団体献金の禁止について、自民党は案に盛り込まず、野党側は「年内に禁止の結論を出すべきだ」と批判しました。
協議では言い合いをするような場面もあり、一致点を見いだせないまま、来週以降、各党の法案を委員会で議論することになります。
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