オーバーツーリズムが課題の京都市。

松井市長は、市内のホテルや旅館などの宿泊客が支払う宿泊税を、全体的に引き上げる方針を示しました。

12月4日、紅葉がピークを迎えた京都市。松井孝治市長が発表したのは…

【京都市 松井孝治市長】「世界中から多才な方が集い、ぬか床のように、それぞれの市民・地域に混ざり合って、新たな価値を創造する、そんな『ぬか床のような街』」

新たな政策「新京都戦略」。その中に盛り込まれたのが『宿泊税の引き上げ』です。

■数十億規模の増収目指し「宿泊税の引き上げ」へ

【記者リポート】「新たな戦略で京都市が目指すのは数十億規模の増収です」

京都市の宿泊税は、6年前から観光振興などを目的に導入されていて、宿泊料金に応じて200円、500円、1000円の3区分で宿泊税を徴収しています。その税収額は2023年度に過去最高の約52億円に達しました。

【京都市 松井孝治市長】「宿泊者の方々には申し訳ないけど、もう少しご負担をいただいて、それを市民に見える形で、市民生活の改善、環境と市民生活の両立、さらなる調和に振り向けていくことが大事」

京都で課題となっている、「オーバーツーリズム」。松井市長は、その対策費用などに充てるため、全ての区分で宿泊税を引き上げる方針を示しました。

宿泊施設では…
【ホテル日航プリンセス京都 田口明 宿泊部部長】「世界の流れを見ても観光税だとか取組みが進んでいるので、自然な形なのかなと思っております。観光業界にある程度還元していただけるものであってほしいなと思っています」

■「それ以上に京都に魅力がある」理解ある観光客

さらなる値上げとなるかもしれない観光客は…

【宮城県から来た観光客】「結局お金かかっちゃうんで、そこまで気にしてられない」

【高知県から来た観光客】「それ以上に京都に魅力があるんとちゃいますか」

【京都市民】「私は良い考えやと思いますけど。応援してますねん」

【京都市民】「海外の方多いですし。京都市外とかに皆さん住まわれると思うので、そうすると京都市に住民が少なくなって、より負担が大きくなってくると思う」

松井市長は再来年の2月をめどに新制度を始めたいとしています。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年12月4日放送)

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