日本維新の会の臨時党大会で、代表選の候補者あいさつをする吉村洋文氏=大阪市北区で2024年12月1日午後4時17分、長澤凜太郎撮影
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 馬場伸幸代表(59)の後任を選ぶ日本維新の会の代表選が1日、投開票され、吉村洋文大阪府知事(49)が新代表に決まった。党の立て直しを巡り「大阪一極集中」の運営が争点の一つだったが、党を創設した橋下徹氏から、松井一郎氏、馬場氏に続く「大阪組」がトップを務める流れが継承された。

 高い知名度がある吉村氏は8547票を獲得し、1066票の松沢成文参院議員(66)▽635票の金村龍那衆院議員(45)▽492票の空本誠喜衆院議員(60)――の3氏を大差で破った。有権者は、首長や議員ら特別党員と党費を2年以上納めた一般党員の計2万5871人で、投票率は41・8%だった。

 代表選で、吉村氏は党の存在意義を問い直し、道州制の実現や、永田町文化の転換などを訴えた。1日に大阪市内であった臨時党大会で代表に選出された後、「次世代のための政党であることを軸に進む。国政政党として他党に正面からぶつかる」と決意を語った。

 吉村氏は弁護士で、2011年の大阪市議選で初当選。衆院議員、大阪市長を経て、19年4月から大阪府知事。20年11月からは地域政党・大阪維新の会代表を務めている。25年大阪・関西万博の開幕を4月に控え、党代表と知事職との両立も課題となる。【東久保逸夫、鈴木拓也】

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