石破首相は29日午後3時過ぎ、衆議院本会議でを行いました。
「103万円の壁」の引き上げなどを表明しています。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・若田部遥記者が中継でお伝えします。

少数与党として臨時国会に臨む石破首相は演説の冒頭、「真摯(しんし)に謙虚に取り組む」とする政権運営の基本方針を強調しました。

石破首相:
先般の選挙で示された国民の皆さま方の声を踏まえ、他党にも丁寧に意見を聞き、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう、真摯にそして謙虚に国民の皆さま方の安心と安全を守るべく取り組んでまいります。

演説では、重要政策課題として、1つ目に現実的外交や防衛力の抜本的強化など外交・安全保障を取り上げ、アメリカのトランプ次期大統領とも「率直に議論し、同盟をさらなる高みに引き上げる」と強調しました。

そして2つ目に、地方創生の再起動と成長型経済など日本全体の活力を取り戻す取り組み。

3つ目に、防災庁設置を含む災害対策や闇バイトへの対応など治安対策を掲げました。

地方創生の交付金倍増や自衛官の処遇改善、在日米軍の駐留に伴う問題の解決など石破カラーの政策も打ち出しました。

また、国民民主党が主張する年収「103万円の壁」についても引き上げを明言しました。

石破首相:
いわゆる「103万円の壁」については、令和7年度税制改正の中で議論し、引き上げます。

政治改革も含め、随所に野党への配慮をにじませた石破首相は、来週、各党の代表質問の場に臨みます。

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