10月27日に投開票が行われた衆議院議員選挙です。

※以下、前職の数字は当選回数

保守王国と呼ばれる鹿児島でも、自民党への逆風が吹き荒れ、4つの選挙区のうち自民党が獲得できたのはわずか1議席にとどまりました。

三つどもえの戦いとなった1区では、立憲民主党・前職の川内博史さんが約2700票差で自民党・前職の宮路拓馬さんをかわし、議席奪還を果たしました。

1区で議席獲得 立憲前7・川内博史氏
「今までの政治と金の問題とはまったく違う組織の問題なので、自民党政治の限界を多くの皆さんが判断をしたものと思う」

一方、敗れた宮路さんは比例九州で復活当選しました。

1区落選 比例復活 自民前3・宮路拓馬氏
「わずかながら力及ばず選挙区での当選は果たせなかったが、またこれも試練。きょうから次の戦いに向けた準備が始まる」

過去最多の5人が立候補した2区では、無所属の前職、三反園訓さんが8万397票を獲得し、保守分裂の乱戦を制しました。

2区で当選 無所属前1・三反園訓氏
「介護の問題、医療の問題、子育て支援、物価高の問題、解決していくような政策をどんどん政治家が提供して、法律も作りながら国民の期待に応えていく」

自民党公認で前職の保岡宏武さんは及びませんでした。

2区で落選 自民前1・保岡宏武氏
「皆さんの暮らしを少しでも良くしたい、この3年間取り組んできた思いに変わりはない。結果で応えられなかったこと、本当に申し訳なく思っている」

与野党一騎打ちとなった3区では立憲民主党・前職の野間健さんが自民党・前職の小里泰弘さんに3万票近い差をつけ、2期連続当選を果たしました。

3区で当選 立憲前3・野間健氏
「このままの政治ではいけない、その心が結集した勝利。皆さんの御用聞きとして、この地域が少しでも良くなるように全力で頑張る」

石破政権で農林水産大臣に就任した小里さんは比例復活もならず、悔しさをにじませました。

3区で落選 自民前6・小里泰弘氏
「元より、議員ではなくなるわけなので、当然大臣でもなくなる。それを前提に話している。向こう3、4年は武者修行のつもりで自分自身を鍛え直したい」

4区では自民党・前職で党の幹事長を務める森山裕さんが、全体の7割以上の票を集め大勝し、県内の選挙区では自民党として唯一、議席を守りました。

今回の衆院選の投票率は53.49%で前回を4.22ポイント下回りました。

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