衆院選秋田3区は、国民民主党の村岡敏英さんが選挙区で初勝利。7年ぶりの国政返り咲きを果たした。村岡さんは、一夜明け気持ちを新たにした。
小選挙区で初めて議席を獲得した村岡敏英さん。28日は、秋田県由利本荘市の自宅で、午前7時ごろに目覚めた。朝から事務所で、自身の当選を知らせる新聞に目を通した。
朝食は、地元・由利本荘市でとれた「あきたこまち」を使った妻・つぐみさん手作りのおにぎり。村岡さんは「きょうは一段とおいしい」と笑顔を見せた。
選挙戦では、一貫して農業の立て直しを訴えた村岡さん。朝食は、コメ派だ。2023年10月に立候補を表明した後、約1500回の街頭演説を重ねたが、自宅を出る前にはいつも手作りのおにぎりを食べていた。
村岡敏英さんは「落選し続けたのに支えてくれたのは、本当に秋田県に生まれてよかった。粘り強い県民性の有権者に本当に心から感謝しています」と話した。妻・つぐみさんは、記者から「当選後、村岡さんの自宅でどんな様子だったか」聞かれると、「とにかく今までに見たことのない満面の笑みだったので、『まずよかったね』と伝えた。このまま、いつまでもおいしいおにぎりが食べられるように主人に頑張ってもらいたい」と答えた。
村岡さんは、この後、内閣官房長官などを務めた父・兼造さんが眠る墓を訪れ、小選挙区での当選を報告した。村岡敏英さんは「親父が亡くなる寸前まで自分のことを心配してくれていたので『やっと小選挙区で勝ちました。秋田のため、日本のために頑張りたいと思うので見守っていただきたい』と墓前で伝えた。記者から「父・兼造さんがいたら何と言うと思うか」と問われると、「『お前これだけの期待を受けたんだから頑張れよ』と後ろから背中をポンとやられた感じがする」と笑みを浮かべながらも表情は引き締まっていた。
県内で、国民民主党が議席を獲得するのは初めて。村岡さんは「国政に声を届けたい」と意気込んだ。
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