中谷防衛相は8日夜、就任後初めてアメリカのオースティン国防長官と30分ほど電話会談を行い、引き続き緊密に連携し、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認した。

日米の指揮・統制の枠組みの向上については、さらに円滑な連携が確保されるように、双方で議論を加速していくことで一致した。

また、インド太平洋地域における力や、威圧による一方的な現状変更の試みが強まっていることを踏まえて、これまで以上に日米および地域のパートナーと緊密に連携していくことを確認した。

一方、石破首相が掲げる「アジア版NATO」や、自衛隊の基地をアメリカに置くなどの日米地位協定の改定については、話題に上らなかったという。

中谷防衛相は電話会談後、記者団に対し、“オースティン米国防長官は陸軍出身で元ラグビー選手”という自身と共通点が多いことを上げて、「非常にお互いの信頼感、日米同盟における抑止力と対処力の強化に向けて取り組んでいこうという共通の認識が得られた」と強調した。

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