兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐり、30日午後3時から県議会の百条委員会で初めて斎藤知事の証人尋問が行われている。

2024年3月、元西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発し、調査するための百条委員会が設置された。

30日の百条委員会ではパワハラ被害を受けた疑いのある職員らへの証人尋問が一部非公開で先に行われ、斎藤知事への初めての尋問は午後3時ごろから始まった。

斎藤知事は30日午前、「朝から身が引き締まる思いがしています。尋問形式なのでYES・NOで答える場面も出てくると思うので、やってみないとわからない」と語っていた。

尋問の冒頭で斎藤知事は公用車を降り20メートル歩かされただけで怒鳴り散らしたパワハラ疑惑に関して、大声を出したことは認める一方で、職員対応が不十分で、当時の認識では自身の対応は適切だったとの認識を示した。

また、疑惑告発文書を作成した元県幹部を処分したことについては「誹謗中傷性の高い文書と判断して処分した」と述べ、適切だったとの考えを改めて示した。

また、県職員への対応について、物言いが厳しくなり不快な思いをさせたら反省すると述べた。

職員への知事の意図の伝え方について「仕事については厳しくさせていただいている面が正直あります。やってしまったことについては取り戻せないので、直接おわびしたり申し訳なかったと言いたい。ただ一方でこれからはもっと良い知事としてのあり方をこれからやっていきたい」と述べた。

また、県立大学の授業無償化の話を片山副知事とされた際、付箋を投げたという話と問われ、「大事な指示が、片山副知事にご理解いただいていなかったので、厳しく注意する中で突発的に怒り、行ってしまった行動ですが、今考えれば片山副知事などに不快な思いをさせたのであればお詫びを申し上げたいし、私も反省したい」としつつ、投げたのは付箋の束ではなく、一枚だけであると強調した。

続けて「これをパワハラというのではないか」と問われ、斎藤知事は「必要な指導だと思っていましたけど、不快に思われたかたいおられたのであればそこはお詫びをしたい。パワハラかどうかは私が判定するより、百条委員会や第三者委員会が判定するものだと思っている」と述べた。

30日の証人尋問は、知事が依頼した弁護士が同席して行われた。

斎藤知事には、職員へのパワハラ、物品の要求、公金の不正支出の疑惑があり、県議会が追及している。

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