記者団の取材に応じ、自民党総裁選への決意を語る小泉進次郎元環境相(中央)=東京都内で2024年8月30日、森口沙織撮影

 自民党総裁選(9月12日告示、同27日投開票)への出馬の意向を固めている小泉進次郎元環境相(43)は30日、東京都内で記者団の取材に応じ、「応援の声を力に変えて勝ちたい」と決意を語った。小泉氏は9月6日に出馬表明する予定だ。

 小泉氏は総裁選について「(初当選から)今まで15年間培ってきたものの全てを、覚悟を持って国民、党員の皆さんに話し、その結果、支持を得られるかのシンプルでまっすぐな戦いだ」と説明。「裏金問題を含め信頼を失ってしまったきっかけを作った私たち、自民党自身が変えられるか、変われるかがまず問われる」と述べ、出馬会見で裏金問題に対する自身の考えを示すとした。

 憲法改正については「(自民は)自主憲法の制定を党是として立ち上げた政党だが、この70年間、国民の皆さんにやると言ったことをできていない。この現状をすぐにでも変えたい」と強調。「総裁選で勝利して、総裁になったあかつきには、国民投票を一日も早く実現するために全力を尽くしていきたい」と意気込んだ。

 派閥解消の流れを受けた今回の総裁選のあり方については「岸田文雄総裁の下で派閥の解消を決断されたことが、これだけ多くの方が(総裁選に)挑戦するという環境を作った一つのきっかけになった。派閥の力学ではないような総裁選を見せないといけない」と主張。「今までとは違う総裁選にしていかないと信頼回復にはつながらない。少しでも国民の信頼回復につながる貢献ができればと思っている」と語った。【森口沙織】

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