7月の記録的な大雨で、戸沢村で約300戸・鮭川村で72戸の住宅が浸水するなどの被害があった。被災者の住まいとして、きょう(20日)2つの村で応急仮設住宅の建設が始まった。

建設型の応急仮設住宅は、戸沢村で単身用と最大8人が暮らす世帯用をあわせて21戸、鮭川村で8戸が提供される。
いずれの村でもきょう建設が始まり、戸沢村の旧戸沢小学校の跡地では委託を受けた業者が地面に杭を打ったりロープを張ったりして、住宅の位置を決める作業を行った。

建設費用は県が負担し、住宅本体のほか配管や外構工事を含めて1戸あたり約1500万円~2000万円。入居できるのは最長2年間で、家賃などは国や県が全額負担する。
きょう着工した仮設住宅は9月末に完成し、10月上旬に入居者へ引き渡される予定。

県によると、県内での応急仮設住宅の建設は、羽越水害(1967年)・酒田大火(1976年)に次いで3回目。

(県建築住宅課・齋藤攻建築技術主査)
「山形県内では酒田大火以来、およそ50年ぶりの建設なので、今回の大雨被害の大きさを感じている。一日も早く仮設住宅に入れるように、安心してもらえるように作業を進めている」

応急仮設住宅は、このほか民間のアパートなどを借り上げる「賃貸型」があり、酒田市で100戸・戸沢村で23戸の提供が想定されている。
酒田市はきょう、この賃貸型仮設住宅の提供を始めている。

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