防衛省は19日、日本の領空に侵入する恐れのある航空機に対処する自衛隊機の緊急発進、いわゆる「スクランブル」が、2023年度は669回で、その約7割が中国機に対するものだったと発表した。

防衛省によると、2023年度のスクランブルの件数は669回で、前年度の778回から減少したものの、高い水準が続いている。

国・地域別(推定を含む)で最も多かったのは、中国機に対するもので、全体の約7割の479回。

ロシア機への対応は174回で、両国を合わせると9割を超える。このほか、北朝鮮機は2回、台湾機は1回だった。

2023年度は中ロ両国の爆撃機による日本周辺での長距離にわたる共同飛行が2回確認されたほか、中国の無人機の日本海での飛行が初めて確認されている。

木原防衛相は記者会見で、「我が国周辺空域における中国機およびロシア機の活発な活動は継続している」と述べた上で、「引き続き警戒監視に万全を期し、厳正に対領空侵犯措置を行っていく」と強調した。

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