水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相との懇談の場で、被害を訴える団体側のマイク音が発言途中で切られた問題で、環境省の前田光哉審議官ら「タスクフォース」のメンバーと団体側の面会が17日も開かれた。団体の要望に対し、前田審議官は「24日に答えられる範囲で答える」と述べた。

 この日、面会したのは水俣病患者連合。面会は非公開で行われ、連合側は再懇談の日程を6月下旬に設定することや発言時間を無制限にすること、1団体ごとの参加人数も制限しないことなどを提案した。

 協議の結果、環境省側は5月24日に答えられる範囲について回答することになった。再懇談の日程について前田審議官は「通常国会終了後が設定しやすい」との認識も示した。

 タスクフォースと団体側の面会は16日から始まった。5月1日の懇談に出席した8団体のうち6団体が加盟する水俣病被害者・支援者連絡会と面会。懇談の再設定だけでなく、水俣病問題の抜本的解決について意見交換を始めるよう求める要望が多くあがった。(今村建二)

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