マイナンバーカードと健康保険証が一体になった「マイナ保険証」の利用率は、4月時点で6.56%だった。厚生労働省が15日までに公表した。低迷が続くものの、ピークだった昨年4月の6.30%を上回って過去最高となった。

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 マイナ保険証は、患者の保険資格をオンラインで確認するシステムの導入が原則義務化された昨年4月以降、患者の窓口負担割合の誤表示や情報のひもづけ誤りといったトラブルが相次いだことなどから利用が低迷。昨年12月には利用率が4.29%に落ち込んでいた。

 厚労省は、今年12月の健康保険証の新規発行停止に向けて利用率を向上させようと、5~7月を「集中取組月間」と位置づけている。ポスターや広告などによる周知活動や、利用率が向上した医療機関や薬局に支援金を支給するといった普及策に取り組んでいる。(吉備彩日)

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