札幌市保健所は26日、ダニ媒介脳炎の患者が発生したと発表した。国内6例目の報告。マダニが媒介するフラビウイルスによる感染症で、通常、人から人へは感染しない。世界では年間1万例以上の患者が発生していると推計されている。

 患者は同市内の50代男性で、発熱、マヒ、意識障害、けいれん、髄膜炎、脳炎、筋力低下などの症状がみられ、現在も入院治療中だという。5月中旬に道央地方へ山菜採りに出かけ、ダニに足をかまれた。5月23日に発熱や手足のしびれの症状が出て、6月24日に感染が判明した。

 市保健所は、マダニが生息する草の茂った場所へ入る際には、長袖、長ズボン、帽子、手袋などで肌の露出を避け、マダニが皮膚にかみついた状態で見つかった場合は、無理に引きはがさず、皮膚科などで除去してもらうよう呼びかけている。(松田昌也)

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