のどあめで知られる製薬会社「龍角散(りゅうかくさん)」(東京都千代田区)が、製薬会社「山崎帝国堂」(千葉県柏市)と資本業務提携する方針を固めたことがわかった。

 龍角散が最大約5億円を出し、山崎帝国堂の第三者割当増資の大半と私募債を引き受ける。関係者によると、増資後の龍角散の出資比率は2割弱となり、山崎帝国堂の経営陣に変更はないという。

 龍角散は1871年創業で、国内市場のシェアトップ27%(金額ベース)を持つのどあめや、同名の医薬品などを製造販売している。

 一方、山崎帝国堂は1888年創業で、家庭用便秘薬「毒掃丸(どくそうがん)」を主力商品として展開。龍角散が広告のノウハウなどを提供して毒掃丸の販売強化を図るほか、両社の伝統的な家庭薬を広げ、自分自身の健康に責任を持つ「セルフメディケーション」を推進するのが狙い。

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