サウナの利用客に熱風を送る熱波師。一風変わったパフォーマンスで人気を集める熱波師が、富山市にいます。サウナよりもアツいその情熱を取材しました。
「ゴー!サウナ!キャッホイ!」
90℃を超えるサウナの中、赤い鉢巻きに学ランを着てアツい応援をする男性…
人気の熱波師、石井嘉昭さん(46)です。
平日にもかかわらずサウナ内は満員です。連日、石井さんの熱波を全身で受けとめようと大勢のサウナーがやってきます。
石井さんの勤務先は、富山市山室にある温浴施設スパ・アルプス。北陸では知る人ぞ知る “サウナの聖地” です。
人気の熱波師、実は内気な性格だった…
石井さんは利用客にサウナをより楽しんでもらおうと、自ら “石井団長” と名乗り週に3回、大きなうちわで熱波を送っています。
サウナの中では、アツいパフォーマンスを見せる石井さんですが…
スパ・アルプス 熱波師 石井嘉昭さん
「お客さんからは “ギャップがすごい” って…、ここ(受付にきても、『(熱波師を)やってられる方なの?言われないとわからない』って、気づかないって言われますねえ」
普段は内気な性格だと言います。
『ゴーゴー熱波』やらせていただきますよ!
幼いころからお風呂が大好きだったという石井さん。3年前からスパ・アルプスで働き始めました。当初から熱波師の仕事に情熱を持っていたわけではなく、徐々にのめり込んでいったと言います。
熱波師 石井嘉昭さん
「自分でやりたいなっていう感じが出てきて、冗談半分でこういうの(学生服)買ったんですけどやってもいいですかって言ったら、だめもとで言ってみたら、まさかOKが出て、じゃあやりましょっかみたいな感じになって、すごいフレーフレーみたいな感じでやってみたらお客さんも盛り上がっちゃって」
熱波師 石井嘉昭さん
「わたしが来たということはもちろんゴーゴー熱波やらさせていただきますよ。ゴーゴー熱波ご存じですよね。あれ。ご存じない。あ。すみません。やらさせていただきます」
風が直接当たらなくても、かき回される…
はじめは、シラケ気味のサウナ内でしたが、石井さんオリジナルの応援と熱風送りが一体となった「ゴーゴー熱波」を繰り出すと─。
石井さんのゴーゴー熱波で、客は体感温度とともにテンションも爆上がり。サウナの中はクラブさながらの盛り上がりを見せました。
訪れた人
「熱い男だなと思いました。かなりの高熱でだいぶ整えそうです」
「最高です。明日からの仕事に気力が増してきますね」
「最高ですね。1人だと耐えれないんですけど、こういう方いると長く耐えれるかなって」
高温のサウナの中で、客に熱風を送り続ける熱波師、人体にはどんな効果があるのでしょうか。
サウナ学会代表理事の医学博士、加藤容崇さんに聞いてみると…
サウナ学会代表理事 医学博士 加藤容崇さん
「日本のサウナって換気があんまりよくないので、温度が上に淀るんですよ。ロウリュウがすると天井のほうに蒸気が淀んでしまってなかなか降りてこないので、それをこう、回す、かき回すと、風が直接あたっていなくても、全体がかき回されるので」
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