光で浮かび上がる切り絵の作品が高知県高知市の老舗旅館に登場しました。大きなクジラが表現され、幻想的な空間となっています。
(リポート 川見真宵 アナウンサー)
「こちらの切り絵で作られた大きな作品。椅子に座るとクジラの背中に乗って背中から羽が生えてそして星をつかみながら大海原を冒険しているような気持ちになれます」
幻想的な空間が広がっているのは、高知市の老舗旅館、三翠園。通路をはさんで大きなクジラが表現されています。切り絵で作られた作品なんです。
手掛けたのは、愛知を拠点に活動する「光の切り絵作家」、酒井敦美(さかい・あつみ)さんです。高知県の観光特使にも委嘱されていて、観光客に楽しんでもらいたいと、三翠園が依頼して実現しました。
LEDの光で照らされる縦2・4メートル、横幅4メートルの作品と、窓枠に沿って作られた、太陽光で照らされる縦2・4メートル横幅3.4メートルの2つの作品をあわせ、クジラが浮かび上がってくるような演出を施しています。
10分に2回、カツオの群れが床に映し出され、ホール全体が海の中のようにもなります。
(光の切り絵作家 酒井敦美さん)
「テーマは『かまんきね』。あと自分が好きな土佐弁の『なんちゃあない』。それってケセラセラ(なるようになるさ)だなと思って。私も高知でもらってきた、そんな思いを絵の中にこめたいなと思って作りました。眺める絵ではなくて訪れた方が体感できる絵でありたいなとまず思いました。来た人が絵の中に入って、その人だけの絵が完成するというような作品になっています」
(三翠園 中澤清一 社長)
「(完成した作品を見た時)泣きそうになりました。みなさんも見たら分かると思いますけど、感動しました。高知県ってすごく評判がいいですけど、この絵を見て、ますます高知に来て、心をほっこりしていただけたらと思っています」
この展示は今後、宿泊客以外にも公開されるということです。
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