沖縄・読谷村で芋の消費拡大を目指す「うむふぇす」が今月17日、読谷村で開かれた。
▼喜久山愛理リポーター
「うむふぇすの会場に来ています。長蛇の列をなしているのは焼き芋を買い求める皆さんです!」
お目当てはほくほくの焼き芋。読谷村の特産物で鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴の「あかね芋」や読谷村産の紅芋、備瀬の焼き芋…
県産芋の消費拡大を目的に、2年前から開かれている「うむふぇす」。会場にはチップスやドーナツなど、芋を使った様々なスイーツや加工品が並んだ。
▼来場者
「きょうは紅芋ころっけを食べました」「今からですけどケーキとか買いたいなと思っています」
甘くておいしい、県産のお芋。しかしここ数年、県産芋の生産量は減少している。2016年には5040トンだったものが、去年は2350トン。半分以下だ。
その大きな原因が、芋の病気、「もとぐされ病(基腐病)」。
茎や芋の部分が腐敗し、進行すると株ごと枯れてしまう。
県内で最も多く栽培されている品種「ちゅら恋紅」は基腐病にかかりやすく、去年4月には、収穫量の落ち込みで人気の加工菓子が品薄になった。
そこで開発されたのが「ニライむらさき」という新しい品種。元腐病への抵抗性が強いことが特徴だ。
▼農研機構 澁谷美紀さん
「農研機構では、ちゅら恋紅にかわる抵抗性品種、紅芋の品種として「ニライむらさき」を開発しました。アントシアニンの色味が強く、加工用としてももちろん、食味がいいので焼き芋にも使えて評判になっている」
加工用にも向いている「ニライむらさき」を使ったパフェは絶品。
▼喜久山愛理リポーター
「甘くておいしいです!ほんのり口の中に紅芋の香りが広がって、とても食べやすい」
▼うむふぇす実行委員 名嘉眞由記さん
「いろんな芋の使い方を提案したり、いろんな品種を作ったりを続けると、沖縄の紅芋を盛り上げることができると思っている」
芋の病気に抵抗性がある品種の登場で、今年も無事に盛況に終わった「うむふぇす」。来年もおいしいお芋が食べられることを願うばかりだ。(取材:喜久本愛理)
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