岩手県奥州市水沢の国道沿いに「レトロだけど、根強いファンがいる卵の自販機がある」と聞き、現地に足を運んでみました。

国道397号線沿いにある小さな小屋。
ここにその自販機があるようです。


コインロッカーのような機械が見えます。
これがその自販機ですね。

20年以上前には時々見かけたような気がするのですが、最近この形の卵自販機は見なくなりました。


久々に会えてうれしいです!



売られている卵は「純朴たまご」と「ちゃこ」の2種類。
朝生みたての新鮮な卵です。

「純朴たまご」は20個で500円。ですが、下の方には「キズタマゴ」の表示があり、そちらは10個プラスの30個500円で販売されています。

このキズタマゴが隠れた人気商品だとか。10個プラスはお買い得ですもんね。

キズタマゴ。見た目には普通の卵と変わらない。

キズタマゴという名前ではありますが、実物を見ても肉眼では傷やひび割れなど見当たりません。センサーが微細な傷に反応した卵がキズタマゴになるそうです。

「ちゃこ」は栄養にこだわった卵で11個400円で売られています。



この自販機にはリピーターが多いそうです。「純朴たまご」「キズタマゴ」「ちゃこ」合わせて土日は50セット、平日は30セット売れているそうです。

それでは買ってみます!

400円の「ちゃこ」を選びます。
400円を投入して、扉を開けます。

これが「ちゃこ」です。どんな味かな?

さて自宅に持ち帰ってきました。

割ってみると、この通り。
黄身の盛り上がり方が素敵です。
これを、熱いご飯にかけていただきます!

うん。黄身の味がしっかり!
コクがあり、旨味もあります。いい卵です。

この卵を生産している菊地農場の菊地カナ子さんにお話を聞きます。

(どんな方が買いに来られますか?)
「近くの方はもちろん、少し離れた岩手県沿岸部から定期的に買いに来られる方も多いですよ。東日本大震災の時には東京の有名な洋菓子店の方が来られて『あるだけ(全部)売って欲しい』と相談されたこともあります」

(これからも自販機での販売を続けていきたいですか?)
「はい。だって皆さんが『欲しい』と言って下さいますから。卵は冷蔵庫に無くてはならないものだから、切らさずに販売を続けていきたいです。これで栄養をつけて、みんなに元気になって欲しいです」

レトロな自販機がリピーターと菊地さんの気持ちをつないでいます。
それぞれの家庭に栄養と元気、そして笑顔を。
新鮮な卵を売るこの自販機。これからも大きな役割を担っています。

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