国の重要無形民俗文化財に指定されている福島県沿岸部の伝統行事「相馬野馬追」のハイライトの一つ「甲冑競馬」が4日、東京都品川区の大井競馬場で行われた。新型コロナウイルス禍の中断を経て5年ぶりの開催で、25回目。白い鉢巻きを着けた騎馬武者が、勇壮に競馬場を駆け抜けた。
ホラ貝の合図とともに、元競走馬8頭がスタートし、約800メートルを疾走。騎馬武者の背中に差した旗がはためく音が響き、観客らは「すごい」「かっこいい」と拍手や声援を送っていた。
相馬野馬追は千年以上の伝統を持つとされ、旧相馬藩主相馬氏の始祖ともいわれる平将門が、野馬を放って追わせ、武芸を磨いたことが起源とされる。
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