秋の味覚の一つ、サツマイモが収穫シーズンを迎えました。スイーツなど様々な商品が続々登場していて、市場規模も年々拡大しています。

大分県豊後大野市大野町に広がるサツマイモ畑。育てているのは、栽培歴10年の後藤豊さんです。去年よりも数を増やし、5月から植えたおよそ6万本の苗は、収穫時期を迎えました。

JAおおいた豊後大野甘藷部会 後藤豊部会長:
「大分県ブランドの甘太くんというお芋で、元は紅はるかです」

今年は生育が遅かったものの適度な水分や暖かさから、去年よりも収穫量はやや豊作。この日はおよそ3トンの紅はるかが収穫されました。

(八尋記者)「特別に手で収穫させてもらいました。結構ずっしりとした重さがありますね」

低温熟成させて「甘太くん」となった芋は、しっとりとした食感や濃厚な甘味が人気で年々需要が増加。出荷は12月から始まり、関西まで市場を広げています。

JAおおいた豊後大野甘藷部会 後藤豊部会長:
「ありがたいですね。消費者がいっぱい食べると私たちも作る甲斐があります」

一方、サツマイモブームはスイーツにも拡大。別府市では生産者直営の専門店『芋伸』が今年5月にオープンしました。

芋伸 前田泉美さん:
「焼き芋を焼くための壺は最初、強火であとはじっくり焼くことによって蜜の濃い焼き芋が焼きあがります」

壺の中でじっくりと焼き上げた紅はるかは、最大限まで甘さを引き出したもの。老若男女問わず多くの人が来店しています。

(食べた人)「初めてここにきて食べたけど、甘くて美味しくて大満足」「芋のアイスと焼き芋の上にアイスが乗っているものを頼みました。すごくおいしくてもう1回来たい」

芋スイーツはパフェなど12種類を販売。中でも、サツマイモのみで作られたペーストをたっぷりと使ったモンブランやクリームブリュレは絶品です。

芋伸 前田泉美さん:
「お芋は腹持ちも良いと言われ、食物繊維もたくさん入っているので、たくさんアレンジをして多くの方にサツマイモの魅力を知ってほしいと思います」

スイーツとしても年々注目されるサツマイモ。季節感あふれる風味はこれからの時期にますます人気を集めそうです。

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