江戸時代に描かれた新潟の地図を使った特別授業が、新潟県新発田市立・猿橋中学校で30日に行われました。
生徒たちは、体育館に広げられた巨大な3枚の絵図のレプリカを通じて、湖や川を干拓しながら日本を代表するコメどころへと変化した「新潟の歴史」を学びました。

江戸幕府が全国の大名に命じて書かせた国絵図(地図)には、街道や村の名称のほか、その土地で収穫されたコメの量「石高」などが記されています。
新発田市の歴史図書館に所蔵されている実物の『正保越後国絵図』は、横幅10m・高さ5.4mもあり、日本最大級の国絵図(くにえず)として、県の指定文化財にもなっています。

生徒たちは巨大な絵図の上に立ち、自分が知っている地名があるかを探しました。

「間近で見たらいろいろ村とかあってびっくりしたんですけど、上から見たら、川とかがどういう構造になっているか分かって見やすかったです」

【新発田市立歴史図書館 副参事 鶴巻康志さん】
「身近にある地名だとか、あるいは川だとか、道路…。実はいろんな地図を見ていくと、時代によって別のところを通っていたり、新しい街ができていたりっていうことが分かるんですよ。地図を見ることは、地元に根ざした歴史を学ぶきっかけになるんじゃないか」

生徒たちは、湖や川が干拓されて全国有数のコメどころに変化していった様子などを絵図から学んでいました。

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