記者会見するJR西日本の長谷川一明社長=30日午後、大阪市

 JR西日本が30日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比17.2%増の1兆6350億円、純利益は11.6%増の987億円で増収増益だった。355億円で過去最高となった訪日客による運輸収入が寄与し、営業利益は約2.1倍の1797億円。コロナ禍からの回復基調が鮮明になった。

 単体ベースの運輸収入はコロナ禍前の19年暦年に比べて新幹線が96.4%の4477億円、在来線は91.5%の3928億円となった。

 記者会見した長谷川一明社長は「回復への取り組みは一定のレベルに到達した」と評価。今後は訪日客や個人旅行者への宣伝を強化し「新たな利用を獲得する必要がある」と述べた。

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