本州最北の下北半島にある青森県むつ市は、夜景を生かした観光PRに本腰を入れる。市中心部に近い釜臥山(標高878メートル)から市街地を望む夜景は、光り輝くチョウが羽を広げた姿に見え、「光のアゲハチョウ」と呼ばれ評判に。民間団体が選ぶ「世界夜景遺産」に日本で初めて認定される見通しで、「国内外から観光客を呼び込む好機」と意気込んでいる。
明治時代に海軍の施設が置かれ、港町として発展。海岸線が直角に折れ曲がり、海沿いに市街地が長く延びているため、チョウのようなシルエットが奇跡的に生まれた。
夜景を観光資源にしようと、山頂近くに展望台と道路を整備。雪のない毎年5~11月ごろに開放している。2022年には、見え具合を予報するため「おそらく世界初」(同市)となる「夜景予報士」を市職員の中から任命、経験に基づく独自の予報を交流サイト(SNS)で発信してきた。
さらに現在、夜景観光を推進する国内の民間団体が創設した「世界夜景遺産」の認定を申請中で、今夏にも正式決定の見込み。知名度アップが期待されている。
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