2023年9月に亡くなった民話研究家、市原麟一郎(いちはら・りんいちろう)さんの生涯や、市原さんが伝えていた高知の民話を紹介する企画展が高知県高知市で開かれています。

この展示は高知県須崎市出身の民話研究家で2023年9月に亡くなった市原麟一郎さんを追悼する企画展です。

語り継がれる民話を伝承しようと県内各地を取材し、記録や保存に取り組んでいた市原さん。会場には市原さんが編集・発行した書籍などおよそ750点が展示されています。

また、大きなジオラマで、県内のどこに民話があるかを示したり、相撲好きの妖怪・シバテンと相撲ができるコーナーを設けたりして、誰でも楽しく民話に触れることができます。

(高知県立文学館 学芸員 岡本美和さん)
「(市原さんが)何十年にもわたって集めた土佐の民話に楽しく触れられるようにジオラマも用意していますので、各地域に伝わるお話を楽しんでもらえたらと思います。自分の住んでいる地域に誇りを持ったりすることもできると思うので、ぜひ自分の住んでいる町のお話を(子どもに)読み聞かせてあげてほしいと思います」

10月20日には県立文学館で専門家を招いた記念講演会も予定されています。この企画展は2025年、1月5日まで開かれています。

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