コメの価格の高騰は食卓で人気のカレーライスにも影響を及ぼしています。1食分のコストを示す「カレーライス物価」が過去最高値を更新し、飲食店などから不安の声があがっています。
庶民の味として長年食卓で愛されてきたカレーライス。
しかし、帝国データバンクが9月10日に発表したカレー1食分のコストを示す「カレーライス物価」は342円と去年に比べ44円上がり過去最高値を更新しました。
その背景にあるのが…
梶谷昌吾記者：「カレーライスにかかせないのはコメですがこちらの店では新米のコシヒカリが10キロ当たりこの値段で店頭に並んでいます」
前年に比べ、1500円もの値上げに…
コメの価格高騰です。
女性「（昔は）コシヒカリ10キロ3600円ぐらいやったんやろ。ばかみたい」
女性「新米すごいですね。これどうなってるんですか。この理由を知りたいです。ちょっと前まで10キロ3000円だったんですよ。それがなぜって思います」
こちらのホームセンターでは、先週末からコシヒカリの新米が店頭に並びましたが価格は10キロあたり6280円。2023年に比べ1500円も値上がりしていますす。
ジョイフル・シマヤ 湊嵩記さん：「なかなか手が出しづらくはなってきてますかね。基本的には相場価格の変動によってきますのでそこの相場自体が高くなってますから」
イメージでは10円～30円の変わった感じ…
新米の値上がりは農協が農家に支払うことしのコメの概算金が生産コストの増加などを背景に全ての品種で過去最高額になったことが主な原因です。
そしてカレーに欠かせないルー。
具材のタマネギやニンジンなど野菜の仕入れ価格は時期によって上下しているものの、カレールーの価格はおととしに比べ10パーセントから20パーセント値上がりしました。
ジョイフル・シマヤ 湊崇記さん：「昨年とことし値上げになりましてちょっと販売個数は落ちている感じになっていますかね。イメージは10円から30円ぐらい価格が変わったのかなという感じですかね」
高い原価率のコメ値上がり…「とどめやね」
帝国データバンクが調査した食卓への影響を示す、1食あたりのカレーライス物価指数をみると去年に比べ肉や野菜、カレールーのほかごはんにかかる費用が14円増加しています。
その影響は老舗の人気カレー店でも。こちらの店では今週からコシヒカリの新米を仕入れていますが、価格は以前より、25パーセントほど上がっています。
かれー屋伊東 伊東慎二さん：「今までにない上げ幅で。（野菜など）他の原価も2～3割上がってるからこのコメが上がったというのはうちはやっぱりコメの原価率が一番高いから、これはとどめやね」
卵や野菜など材料費の高騰に加え、コメの高騰で商品の値上げを検討せざるを得ない状況になっています。
かれー屋伊東 伊東慎二さん：「値上げははっきり言ってしたくないね。はっきり言ってしたくない。それはやっぱりお客さんに安く美味しいものを提供したいというのはうちらの基本ですからね」
帝国データバンクによりますと、カレーライス物価の値上がりは当面の間、続くと予想されていて、今後私たちの家計への影響が懸念されます。
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