高知海洋高校の実習船がおよそ2カ月にわたる航海実習に出航しました。港には大勢の家族が集まり、別れを惜しみながらも笑顔で見送りました。

高知海洋高校では実習船「土佐海援丸(とさかいえんまる)」で生徒にマグロはえなわ漁業や生物調査の実習などを通して座学ではできない体験をしてもらおうと年に2回、航海実習を行っています。

2024年度初となる航海には生徒13人と指導教官ら21人が参加。出航式では岩里颯真(いわさと・そうま)さんが生徒を代表し、実習での成長などを集まった保護者らに誓いました。

(乗船生徒代表 岩里颯真さん)
「私たちはこの航海でたくさんのことを学び、10月31日の高知帰港時には今よりも一回りも二回りも立派になって高知に帰ってきますので、楽しみにしていてください」

航海実習は2か月にわたり行われ、生徒たちは高知からおよそ4000キロ離れ、小笠原諸島からも4日ほどかかる海域でマグロ漁や海洋観測などの実習を行う予定です。

(高知海洋高校 垣谷柾希さん)
「雰囲気は不安半分、楽しみ半分みたいな子がいっぱいいます」
「船で酔わなくなるのが意気込みですね」
(Q.船酔いするんですか?)
「船酔いちょっとしますね、やっぱり」
「国際航海、頑張ります!」

また、台湾にも寄港し現地の博物館を見学するなどして海外の文化や歴史も学ぶということです。

(高知海洋高校 高橋亜友斗さん)
「楽しみなことは台湾と沖縄に上陸して、お土産とか買ったり、ご飯とか食べたりすることです」

往復1万キロ以上にわたる過酷な航海実習。2024年は海水温の上昇により、台風や熱帯低気圧の影響を受ける可能性が高まっていますが、生徒らは家族らのエールを胸に笑顔で出航しました。

(保護者)
「無事に帰って来てもらう、それだけです」
「たくましくなって帰ってくるろう」

(保護者)
「外国でいろいろ見て、船の勉強、仲間の絆とかを勉強して帰ってきてもらいたいです」

(保護者)
「自分が少しでも「こうなりたい」という、自分が思っていることがあると思うんですけど、それに少しでも近づけるように今回の航海で成長して帰ってきてほしいです」

生徒らは10月31日に帰港し、獲ったマグロは11月の文化祭で販売されるということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。