後生川 凜アナウンサー「今回は熊本の道路、県道についてリサーチします」

後生川アナ「まず国道といえば、3号、57号など番号がついていますが、同じように県道も番号がついています」

田中キャスター「なるほど国道で言うと、東京の日本橋を起点に1号、2号というふうにありますよね」

後生川アナ「そうですね。県道も同じように1号から始まっているんですけども、実は『県道2号』が、地図上にないんです」

田中キャスター「確かに聞かない・・・」

後生川アナ「どういうことなのか、『幻の県道2号』の謎を調査してきました」

現在熊本県内に1号から347号まで存在している県道。

ちなみに県道1号は、熊本市中央区の藤崎宮から金峰山を通って玉名方面へ向かう道。しかし、続く県道2号は地図に全く載っていないのです。いったい、なぜなのでしょうか?

この謎をリサーチするのは・・・

川上涼佳リポーター「元ミミーキャスター(ラジオカーキャスター)、ドライブ大好き!川上涼佳(かわかみ すずか)です!」

RKKミミーキャスターとして熊本県内各地を毎日走りまわっていた、いわば熊本の道を知り尽くすリポーター。

県道2号の事ももちろん知っているはず!

川上リポーター「知らないです。県道1号は知っています。2号ってあるんですか?」

元ミミーキャスターでさえ知らない、幻の県道2号。

県道の番号はどう決まっているの?

というわけで調査を開始!まずは県道を管理する県庁へ!

そもそも、県道の番号はどう決まっているのか・・・

道路保全課 本田太郎 参事「国がこの区間を県道にしろという話がありましたので、それに基づいて熊本県が番号を順番につけた」

つまり、国が指定した最初の県道が、県道1号。ということは、次に指定されたはずの県道2号もあるはず!

川上リポーター「本田さん、県道2号ってどこですか?」

本田 参事「はい。県道2号はですね、地図で言うとこの辺りです」


川上リポーター「えっ、このあたり??」

地図に表示のない県道2号の場所として教えてもらったのは、南区田迎付近の道路。

ですが・・・

川上リポーター「ここは『けやき通り』ですね。そして向こうに向かっていくんですけど、ここって『旧浜線道路』ですよね?」

通称、旧浜線と呼ばれるこの道路。
正しくは「熊本県道104号 熊本浜線」で、県道2号ではないようです。

しばらく進んでたどり着いたのは、国道445号、浜線バイパス。 


川上リポーター「今まで通ってきて、県道2号なんて標識も、全くなかったんですけど・・・」

まったく解けないナゾ…強力な助っ人が登場!!

まったくナゾが解けないので、助っ人に来ていただきました。

九州・山口を走る県道の歴史を研究している会社員の中島広成(なかしま ひろなり)さん。

趣味でありながら、自ら現場を訪れ調べた県道は、なんと1000本以上!

そんな中島さんが明かす、「幻の熊本県道2号」の正体とは!

川上リポーター「旧浜線を通って、この辺りが県道2号と教えてもらったんですけど、全く見当たらないんですよね。県道2号が。この先に県道2号があるんですか?」

中島さん「いや、ないですね。もう2号という番号そのものがない」

川上リポーター「えっどういう事ですか?」

中島さん「昔は、『熊本県道2号 熊本浜線』という名前で通していたんだけど、それが国道に変わっちゃいまして」

なんでも、元々は旧浜線が県道2号だったそう。
しかし渋滞がひどかったため、1974年に浜線バイパスを建設。

県道2号はこのバイパスの一部に飲み込まれました。
そして1982年には、県道2号でもあった浜線バイパスが国道に昇格。
それにともない、県道2号は廃番となり姿を消したのです。

川上リポーター「そんなことあるんですね」

中島さん「あるんですねえ」

地図にない 県道2号の正体は、「国道になったため廃番になった」幻の県道でした!

ほかにもこんな県道が!

謎も解けたところで・・・

中島さんイチオシの県道を教えてもらう事に!


やってきたのは、熊本市中央区島崎(しまさき)、井芹川沿いの道。

中島さん「あそこの道、川はさんで、右の道路の『熊本山鹿自転車道線』という県道」

中島さんのイチオシ県道は、熊本市と山鹿市を結ぶ、県道330号。

その理由は・・・

中島さん「熊本市内はずっとこの川沿いを行って、植木町から先は自転車専用の道路ですね」

なんと自転車専用で自動車が通れない県道。

1965年まで存在した山鹿温泉鉄道の廃線跡を整備したという、趣のある道路です。

中島さん「自転車使っていきたいなと思ってますね。」

川上リポーター「それはもう推し活ですね」

中島さん「推し活でしょうね。」

ふだんあまり気にすることがない県道。
少し気をつけてみてみると、面白い発見があるかもしれません。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。