氷見市の林正之市長がすい臓がんの治療を理由に辞任する意向を示したことを受け、後任候補が誰になるのか、注目を集めています。自民党氷見市支部は週内にも後任候補の選考方法を決め、9月定例会最終日の9月18日までに候補者を絞りこむ考えです。

氷見市の林正之市長は、来年4月の任期満了を待たず、11月8日に辞任する意向を表明しました。

28日の記者会見では、今後の市政の発展でこれが最善の決断だとしたうえで、9月定例会最終日の来月18日に議長に辞任の申し入れを行うことを明らかにしました。自身の後任については。

氷見市 林正之市長「やはり今の時期でありますので、喫緊の課題であります氷見市の震災からの復旧・復興に全力を挙げて取り組んでいただける方。このことに尽きるのかなと思います。次の新しい市長がしっかりと進めていただけるよう切に希望したいと思います」

市長選の時期については、選挙事務の負担を考え県知事選挙と同じ日程で行ってほしいと話しました。

林市長の辞任表明に新田知事は…。

富山県 新田知事「まだまだ復旧復興の異常事態の中にあるそんな中でのトップとしての勇気あるご決断だという風に受け止めております。(次期市長)は復旧・復興はじめ山積する課題に積極的に取り組まれる方が選ばれることを期待しております」

氷見市選出の自民党、光澤智樹県議は。

光澤智樹県議「今まで一緒にやってきた仲でやはり驚きと同時に悔しい思いもありました」

記者「光澤さんご自身、今の段階で出馬の意欲は」

光澤智樹県議「私も昨年の県議会議員選挙でとしては今県議会議員としてしっかりと堂故茂参議院議員そして林市長と一緒になって復旧・復興を一つでも進めていくというのは私の今やらなければいけないことかなと感じております」

後任候補を巡っては、行政経験のある県職員OBや現職の氷見市議などの名前が取りざたされています。

自民党氷見市支部の嶋田茂支部長は、後任候補については現時点で白紙だとしたうえで林市政を継承し即戦力になる候補を擁立したい考えです。

自民党氷見市支部 嶋田茂支部長「いろんな意見を集約して将来の氷見市にとって今この人がふさわしい方であると。今の時期ですから即戦力になる方。そしてやっぱり人間性ですね。トップの動き次第によって職員の方の動きも変わってくると思いますので」

自民党氷見市支部によりますと、近く市議会の最大会派・自民党同志会の市議などから意見を聞き、今週中にも役員会で後任候補の選考方法を決める方針だということです。

その後、名前の挙がった候補者に立候補の意思について聞き取りを行うとしています。

自民党氷見市支部 嶋田茂支部長「今週中に選考の仕方を決定する今の段階でまだその先まではちょっと難しい。ただ9月定例会最終日18日に市長がそういった形で勇退されるとその時期に合わせて何とか候補者を擁立したい」

また氷見市長経験がある自民党の堂故茂参議院議員は「災害時でもあり、行政に精通しておられる方」が次期市長にふさわしいとしたうえで「災害対応や氷見市の課題にしっかり取り組んでいただきたい」とコメントしています。

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