世界各国の賓客をもてなしてきた迎賓館赤坂離宮(東京)は、11日で開館50周年を迎える。今後、年間を通じて記念事業を実施する予定で、第1弾は開館時に各都道府県から寄贈された民芸品などを収蔵している「西の間」を特別公開する。11~26日まで。

西洋風宮殿建築の本館は、明治時代の1909年に東宮御所として建設。戦後、改修を経て74年に迎賓館に生まれ変わり、日米首脳会談など外交の舞台となってきた。2016年度からは一部エリアを通年で一般公開している。

西の間は建設当初「御書房」と呼ばれ、当時の皇太子(大正天皇)の学習用図書を収蔵する部屋だった。一般公開は初めてとなる。

5月以降も「サロン」や「東の間」のほか、皇室由来の花器や画家藤田嗣治の絵画などの特別公開を予定している。公式夕食会が催される「花鳥の間」などでは、通常禁止されているカメラ撮影も解禁する。都内高校の吹奏楽部による演奏や、前庭などでの写生大会なども企画しているという。

特別公開される迎賓館「西の間」=3日、東京都港区

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