一面桜色に染まった高遠城址公園。手前の建物は高遠閣。高遠城下町の奥に伊那市街が広がる(関係法令に基づき地権者の許可を得て園外上空から小型無人機で撮影。撮影協力・山の上スタジオ)
「天下第一の桜」と称される長野県伊那市高遠町の高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが最盛期を迎えた。10日は園内全体で八分咲きとなり、鮮やかなピンク色が公園全体を覆い、雨上がりの青空に映えて美しさを際立たせていた。市は11日にも満開を迎えると見込んでいる。
固有種とされるタカトオコヒガンザクラはやや小ぶりで強い赤みが特徴。園内には約1500本が植わる。樹林は県の天然記念物に指定されている。公園の桜は明治時代に高遠藩の旧藩士たちが荒れた高遠城址のためにと移植したのが始まりとされる。
今年は5日に開花宣言が行われ、過去最速だった昨年と比べると11日遅かったが、ほぼ平年並みという。
同公園では観桜イベント「さくら祭り」が開催中。今季は新型コロナウイルスの5類移行を受けて制限は設けていない。以前のにぎわいが戻りつつある中、大型観光バスが続々訪れ、園内は花見客で活気付いている。
能登半島地震の被災者らを応援する「花結い~サクラサクミライ~」をはじめ、戦国武将隊とのじゃんけんイベント(13、14日)、石仏ガチャ、地元出身の日本画家池上秀畝が描いた高遠城のびょうぶ型パネル展示などの関連企画も展開中だ。夜桜のライトアップも始まっている。
(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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