豊川稲荷は9日、QRコード決済を利用したキャッシュレスの「デジタル賽銭(さいせん)」を26日から導入すると発表した。三河地区では初。若者の参拝増につなげ、将来的には海外からの観光客に来てもらうことを目指す。

豊川市観光協会が、導入を働きかけた。お守りの購入や祈とうに、クレジットカードやQRコード決済が利用できるかという問い合わせもあり、導入を決めた。

決済方法は、みずほ銀行が提供する「J-CoinPay(ジェイコインペイ)」。QRコードを読み込み、金額を決める。115円(いいご縁)、415円(良いご縁)をはじめ、誕生日、記念日など、自分の好きな金額にしやすい。この決済を利用したデジタル賽銭の導入は、全国で14例目、県内では名古屋市中区の万松寺に続き2例目。


デジタル賽銭のデモンストレーション=豊川稲荷で

デモンストレーションがあり、稲荷役寮の草間寛之さん、みずほ銀行豊橋支店長の中沢拓也さん、観光協会長の笠原盛泰さんらが出席。草間さんは「境内の約20カ所で利用できるようにします。将来は祈とうやお守りの購入でもキャッシュレス決済を導入したい」と述べた。中沢さんは「より便利に楽しく、お参りができる後押しになれば」と話した。笠原さんは「東三河の他の寺社仏閣にも広げたい」と力を込めた。

この決済は、約100万人が利用する。ペイペイなど他の決済方法は、物品購入やサービス提供が前提になっているため、賽銭での利用が難しいが、こちらは口座間の送金扱いにすることができるため、賽銭でも使える。

(東愛知新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)

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