高知県が進める経済政策「関西戦略」の核とされる、関西初のアンテナショップ「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」が、31日に待望のオープンを迎えました。大阪市の中心地・梅田で注目を集める新しい商業施設に出店したこともあって、初日は、大勢の来店客が訪れました。

「SUPERLOCALSHOPとさとさ」が出店したのは31日にグランドオープンを迎えた日本郵政グループのJPタワー大阪にある商業施設「KITTE大阪」です。「KITTE大阪」は、「まだ知らない、まだ体験したことのない日本の良さを発見・再認識できる場所」を目指していて、全国の食や特産品を楽しめる7つのフロアが設けられます。

「とさとさ」は関西初のアンテナショップ。コンセプトは、「極上の田舎」です。内装には県産材のスギやヒノキをふんだんに用いたほか、土佐打刃物や安芸市内原野の伝統工芸品を展示したり自慢の農産物を土佐和紙で表現した照明オブジェを飾ったりして、ぬくもりを演出しました。

年間50万人の来店者を迎え、カツオやユズの加工品など900の特産品を軸に、年間1億8000万円の売上を目標にしています。オープン初日から大勢の人が訪れ、高知自慢の商品を、次々と手に取っていました。

(来店した人は)
「絶対きょう来ないとと思って来て、友達にあげるお菓子も買った。大阪にあるので、家から一本で来られるので、大阪にできてすごくうれしい」
「おいしそうなものがいっぱいあるので、また来たいと思う」

「母が高知出身で子どものころから帰省してたので、昔から慣れ親しんだ味が手軽に味わえると思ってきた。(アンテナショップで)高知がみなさんの目に触れて、情報として高知のいいところを知っていただいて、最終的に観光として行っていただくのが活性化につながる」

あまりの盛況ぶりに、一時、入場を制限する場面も。

県は物販以外にも、催事スペースを活用して、様々な情報発信に取り組み、観光振興や外商の拡大につなげる考えです。

(濵田省司 知事)
「新型コロナも5類移行になって新しい体制の中で、こうして大阪・関西に本格的に打って出る『拠点』がここにできて、また、このスタートダッシュ、たくさんの方にお越しいただいている。本当に嬉しい気持ちでいっぱいで、この動きを、しっかり『上昇気流』に乗せていきたい。大阪・関西は、高知ゆかりの方も多いし、また、高知と大阪は(距離が)近いですから、県民総出で『オール高知』でこのショップを盛り上げていただき、大阪・関西に『みんなで打って出る』、そんな体制を組めれば」

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