インドで開かれているユネスコの世界遺産委員会で『佐渡島(さど)の金山』が世界文化遺産に登録されることが決まりました。
インドのニューデリーで開催されている世界遺産委員会は日本時間の27日午後1時半すぎから『佐渡島の金山』について審議し、21の委員国による採決の結果、世界文化遺産への登録を決めました。
「佐渡島の金山」は西三川砂金山と相川鶴子金銀山で構成されています。
16世紀から19世紀にかけて世界の鉱山で機械化が進む中、伝統的手工業による生産技術とそれに適した生産体制を発展させ、17世紀には世界最大の金の生産量を誇りました。
世界遺産への登録をめぐっては、ユネスコの諮問機関「イコモス」が6月、「世界遺産登録を考慮するに値する価値がある」と評価しつつ、一部の地区を資産範囲から除外することなど3点を要請する勧告を出していました。
その後、国や県、佐渡市などは求められた3点について対応。
また、委員国の一つである韓国が、戦時中に朝鮮半島出身者が「強制労働をさせられた現場だ」と主張し、登録に反対してきましたが、日本政府関係者などによりますと、朝鮮半島出身の労働者が鉱山で働いた歴史を展示することなどで、「韓国側の理解が得られた」ということです。
世界遺産登録は新潟県内では初めて。文化遺産の登録は国内では21件目で自然遺産も含めると26件目となります。
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