自転車に乗って青森県内を中心に各地の魅力を紹介する「走街!(そうかい)ちゃり日和」。今回は初めて今別町(いまべつ・まち)にやってきました。青森県の津軽半島の北端に位置する人口約2000人の町です。

コースは、『今別浜名漁港』から『袰月(ほろづき)海岸』沿いを走り、高野崎まで行く12キロのチャリ旅です。

小野寺紀帆アナウンサーとリポーターの我満紗千子さんが海を眺めながらの“ちゃり旅”にでかけます!

新幹線とトンネルとの3ショットが撮れる穴場に珍しい「トンネル神社」

旅をした日(2024年6月27日)の天気は晴れ。
青い空と白い雲で夏らしさ全開です。

小野寺紀帆アナウンサー
「太陽サンサンですね。ジリジリしてきました」
我満紗千子リポーター
「だってもう夏だも~ん」

のどかな風景の中ペダルをこいで行くと、到着したのは『青函トンネル入口広場』です。青函トンネルの本州側の入口がちょうど見えます。

また、珍しい『トンネル神社』もあり、トンネル工事の本坑貫通時に出た石がまつられています。効力は『旅行安全のご利益』や『合格、就業成就のご利益』なんだそうです。2人は、ちゃり旅の安全をしっかりと祈願しました。

こちらには、展望台が設置されていて、トンネルに出入りする新幹線を眺めて楽しめるのが魅力。ちょうど、新函館北斗行きの下りが通過する時間帯だったため、2人もディレクターにカメラを託して新幹線との記念写真を狙います!

我満紗千子リポーター
「来た?来た?あっ!音がする、来た~~!」

無事に記念写真を撮影することができました。
さぁ、新幹線を見送ったあとは次の目的地へ。下り坂を進んで海へ向かっていくと、津軽海峡が見えてきました。

小野寺紀帆アナウンサー
「海沿いを走るのは気持ちがいいですね~」
我満紗千子リポーター
「青い海~!どこまでも広がっているよ~」

町の中心街に入り、店が増えてきました。すると、太宰治の小説『津軽』にも登場する寺『本覚寺』がありました。

明暦3年(1657年)に安長上人によって開かれた津軽半島で最も古い寺と言われています。境内には、『今別大仏』が鎮座していました。そして、『青銅塔婆』という全国的にもかなり珍しいという銅で造られた塔婆があるんです。県重要文化財に指定されています。『今別昆布』の発祥の伝説にまつわる貞伝上人がみずからの墓としてつくったそうです。貞伝上人は、本覚寺の住職をしていました。

なんとも厳かな雰囲気のお寺が住宅街にありました。さて、ここのすぐ近くには、『今別漁港』もあります。海の幸に出会えそうな予感がします!

旬のウニ!!漁も出荷作業も大忙し ランチタイムは磯の香漂う“おにぎり”

やってきたのは、地場産品等販売所『なもわーも』です。

小野寺紀帆アナウンサー
「なもわーも?」
我満紗千子リポーター
「なもわーもだね~」

“な”は津軽弁で「あなた」という意味。
“わ”は津軽弁で「わたし」という意味。
つまり「なもわーも」は「あなたもわたしも」ということ。
青森出身の我満リポーターが正しい津軽弁の発音を小野寺アナに教えていました。
さて、施設の裏手では、朝にとれたばかりのウニの殻むきが行われているとの情報を聞き、さっそく行ってみることに。

小野寺アナ&我満リポーター
「おはようございます。お疲れさまです」

こちらでのウニ漁は、朝5時から8時まで行われ、その後はウニの殻をむいて身から異物(ウニが食べたものなど)を取り除く作業が午後まで続きます。漁師の手伝いをする人は、ピンセットを使って身を傷つけないように丁寧に丁寧に作業をしていました。

今別町は海に囲まれた町。次の目的地へ移動する道中も潮風に吹かれながら海沿いの自転車旅です。

津軽海峡に面した国道280号を進んていくと、海沿いにポツンとカフェ併設の民宿が現れました。

隠れ家的なカフェの窓から絶景!!そして「天然の水族館」そのワケは…

国道280号沿いにある『カフェ&民宿 風の丘』。おしゃれな外観に期待が高まります。

小野寺紀帆アナウンサー
「こんにちは~。うわ~店内もステキ!海が一望できる。特等席ですよ」
我満紗千子リポーター
「すごい!すごい!すごい!」

窓から眺める夕日は格別に美しく、夏至の頃には北海道と津軽半島の間に沈んでいくように見えるのだそうです。

また、4~6月はイルカの群れが窓から見られることもあるといいます。

店主からこの説明を聞いた小野寺アナが一言。
小野寺紀帆アナウンサー
「天然の水族館!」
まさにそのとおりのカフェ。この日は、ランチをいただくことに。注文したのは『わがよまま』(若生昆布おにぎり)です。(値段は700円)

小野寺紀帆アナウンサー
「あ~いい香り!塩気が昆布からきちんと出ていて大満足ですよ。ここでしか味わえない!昆布の歯ごたえが最高ですね」
我満紗千子リポーター
「海の香りがするね~」

隠れ家のようなカフェでランチをしたあとは、もう旅の終盤へ。

“今よりも幸せになる”そんな場所…が今別町の海岸にありました!!

国道280号を東へ進んで『鋳釜崎(いがまさき)』に到着。東屋があり、遊歩道も整備されていました。『スカシユリ』が見ごろを迎えていて、オレンジ色の鮮やかな花が咲き誇っていました。

展望台の先には、青く透き通った海が広がっていました。この日は、波が穏やかで絶好のちゃり日和!

さぁ、一休みしたあとは下り坂のご褒美!でしたが、そのあとはやはり上り坂。

小野寺紀帆アナウンサー
「よし!これを上りきればゴールが見えるはず!」

ドラマのワンシーンに出てきそうな絶景が広がる

最後の力を振り絞ってペダルをこいでいると、ゴール地点『津軽国定公園 袰月海岸高野崎』に着きました。

バイクでのツーリングの途中という方もいて、八戸市を出て龍飛を通って今別で休憩中でした。本当にこの日は、お出かけしたくなる天気でした。

高野崎からの眺めは、絶景も絶景で、遊歩道にある橋を渡ると、“今よりも幸せになる”とか言われているそうで…
我満紗千子リポーター
「何十往復もしたい!」
小野寺紀帆アナウンサ
「欲張り~」

と話しながら、2人は楽しそうに橋を渡り、空の青と海の青にかかる赤い橋でこの日のちゃり旅を締めくくる1枚に納まりました。
清々しい風を浴びて、きれな海を眺めながらの自転車旅となった今回のちゃり日和。どこへ行っても景色がきれいな旅となりました。

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「走街!ちゃり日和」2024年7月10日(水)放送回より

~施設情報~
「青函トンネル入口広場」
【住所】今別町浜名黒崎地内
【アクセス】北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」より車で約20分
※ 12月末より翌年3月中旬まで冬季閉鎖

「本覚寺」
【住所】今別町今別119

地場産品等販売所「なもわーも」
【住所】今別町今別113-3

「カフェ&民宿 風の丘」
【住所】今別町山崎山本77-4
【営業時間】11:00~17:00 ※カフェ
【定休日】日曜(冬期休業)

「鋳釜崎」
【住所】今別町大泊

「津軽国定公園 袰月海岸高野崎」
【住所】今別町袰月

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