新潟から『おやつの話題』をご紹介します。

シュークリームや笹団子など、ずらりと並んだ19品。
この和菓子9品と洋菓子10品は、将棋の藤井聡太八冠が今年選ぶかもしれない、おやつの候補なんです!

今夏、藤井八冠がタイトル防衛をかけて臨む「棋聖戦」が、新潟市西蒲区で開催される可能性があります。最近では、藤井聡太八冠が選ぶ「勝負おやつ」も毎回話題になっていますよね。
そこで、対局を盛り上げようと新潟市は、対局の間に提供するおやつの候補を決めようと『おもてなし おやつ セレクション』を始めています。

新潟市内のホテルで3月5日に行われた棋王戦・第三局の対局の際にも、藤井八冠の選んだ“おやつ”が…

「全て売り切れています…」

藤井聡太八冠の選ぶ“おやつ”の人気ぶりに注目した新潟市では、今年6~7月の間に新潟市西蒲区で開催される可能性のある「棋聖戦」で、棋士に提供するおやつ候補を投票で決めるべく『おもてなし おやつ セレクション』を進めています。

【新潟市文化政策課 河村江里子 課長補佐】
「将棋に興味のある方はもちろんのこと、将棋に親しみのない方からも、一緒に盛り上げていってもらいたい」

対局当日、棋士になんとか自店のイチオシ商品を食べてもらいたい、と手を挙げているのは、新潟市に本社のあるお店。

その中のひとつ、新潟市中央区にあるワッフル専門店にお伺いしました。

今回エントリーしたのは、新潟特産のイチゴ・越後姫を贅沢に使ったワッフル。
店主の池川りかこさんは大阪府出身で、新潟に来て初めて越後姫を食べた時に感動した自身の経験から「越後姫ならきっと県外の人も喜んでくれるはず」と、このワッフルで勝負です。

【記者リポート】
「さっぱりとした甘さです。ここにしっとりとした生クリームと越後姫の酸味もきいて、美味しいですね」

【Waffle & Coffee Rico 店主 池川りかこさん】
「越後姫は新潟県外には出ないとのことなので、棋士の方も、もしかしたら知らないかなと思って…。それをぜひ食べて頂きたいなと思って立候補しました」

新潟市が進める『おもてなし おやつ セレクション』の和菓子部門には、秋葉区のJR新津駅の近くに店を構える老舗菓子店「御菓子司 羽入」も『三色団子』でエントリーしていました。

白と黒のすりごま・白あん・こしあんで彩られた1916年の創業当初から続く味です。

【御菓子司 羽入 羽入由介代表】
「自分のお店の自慢のお菓子を藤井聡太さんに食べていただきたいなというのが一番だったんですけど、市民の皆さんが好きなものを応募して、それが選ばれるという企画も初めてなんで、面白いなと思って…」

おすすめの、こしあん味をいただきました。

【記者レポート】
「小豆の風味がふわーと広がって、上品な甘み。そしておもちは、噛めば噛むほどやさしい甘さがでてきまして、2つが合わさってホッとする甘さのあるお団子です」

ところでこの羽入の三色団子は一般にイメージされる串に刺さった団子ではなく、まるで宝箱のように、折箱にぎっしりと入っています。

なぜ串に刺さっただんごではないのかというと、新津駅を擁する“鉄道の街”ならではの理由がありました。大正5年の創業当時の移動手段だった汽車でも食べられるようにと、羽入の三色団子は折箱に詰まっているのです。

【御菓子司 羽入 羽入由介代表】
「対局で次の一手のエネルギーになれば嬉しいですし、また棋士の方が食べたり、選んでもらうことで、新潟県内のお菓子が注目を浴びれば一番だと思います」

新潟市で6~7月に予定されている『棋聖戦』に棋士へ提供するおやつ候補を選ぶ『おもてなし おやつ セレクション』では現在、書類審査を通過した和菓子と洋菓子の合わせて19品について、インターネットによる投票が行われています。

【新潟市文化政策課 河村江里子 課長補佐】
「おやつを買いに来るなどの“観光客誘致”にも結びつくと思っています。新潟市民だけではなく、さまざまな方からでも投票ができますので、ぜひ観光にも結び付けていきたい」

新潟市は4月30日まで投票を受け付け、5月20日ごろに洋菓子と和菓子それぞれ3品程度ずつを発表するとしています。

藤井八冠に選ばれる“おやつ”はいったいどれになるのか?
対局の行方と共に、今年もまた「おやつにも注目!」です。

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