「藤井棋聖の先手番でお願いします」
「お願いします」

お互いの第1手

将棋の藤井聡太八冠が山崎隆之八段の挑戦を受ける『棋聖戦・第2局』が、新潟市西蒲区の老舗旅館「高志の宿 高島屋」で17日に行われ、藤井八冠が勝利しました。

藤井八冠はこれで五番勝負の2つを制し、史上最年少の「永世棋聖」の称号獲得に向けて“王手”をかけたことになります。

棋士たちの大切な一日をサポートするため、対局会場には気の抜けない時間が続きました。

【高志の宿高島屋 高島あずみ若女将】
「将棋独特のハラハラ・ドキドキ感なので、ちからの見せどころ。本気出していかないと」

一方で、対局内容と同じくらいに注目される“勝負おやつ”。
午前10時が近づく中、高島屋のスタッフは棋士へ提供するおやつの準備はもちろんのこと、撮影用の準備にも追われていました。

今年新たな試みとして新潟市は、今回棋士に食べてもらいたいおやつのセレクションを開催し、5月に6品を選定していました。

その6品の中から、“鉄道好き”の藤井聡太八冠が午前のおやつに選んだのは、“鉄道のまち”の銘菓『三色だんご』。柔らかな「コシヒカリ団子」に、すりごま・白あん・こしあん がたっぷり乗っています。

【御菓子司 羽入 羽入由介代表】
「本当にホッとした。うれしいです。新潟のコシヒカリのお団子を食べてもらうのが夢でしたので…」
「新津駅の周辺で鉄道のまちとして育ってきた団子なので、その歴史・ストーリーを藤井聡太八冠が食べてくれると、どんどん日本中に広まっていきますし、新津のPR・活性化につながれば」

一方の山崎隆之八段は『ルーテシア』の「さわ山あんバターシュー」を注文。

また午後3時のおやつには、藤井八冠が、ガナッシュブラウニーにアールグレイのアイスティーとりんごジュース。山崎八段が、笹団子と河川蒸気にローズヒップ・ハイビスカスティーを選びました。


【高志の宿 高島屋 高島基子女将】
「せっかく新潟に来ているので、おいしいものをたくさん食べてもらいたい。あしたの元気につなげてもらえたら」

昨年20歳最後の日に『棋聖』を守ったこの場所で、今年は永世棋聖に王手をかけた藤井聡太八冠。ヒューリック杯・第95期「棋聖戦」五番勝負の第3局は、7月1日に愛知県での対局が予定されています。

第2局投了直後の藤井聡太八冠

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