世界で沸騰するトレカ熱が、沖縄でも高まっている。那覇市では今月、トレーディングカードの専門店が新規オープン。静かな興奮に包まれた開店初日を取材した。

那覇市の大型書店「ジュンク堂書店」前。豪雨と雷鳴にも動じることなく、大雨の中、開店を待つ長蛇の列が。

ーどうして雨の中でも並ぶ?
▽開店を待つ人
「もう来ることを決めていたから。カードに命かけてるんで」

こう語るファンが午前10時の開店とともに向かったのは、書店の地下1階。お目当ての品は「トレカ」、トレーディングカードだ。

トレカ専門店「Japan TCG Center」のオープンを知ったファンが押し寄せていた。

当日、列の先頭に並んでいた2人組からは、衝撃の買い物総額が…

ー総額はどれくらい?
「今日で100万弱くらい」「もうちょいあれば、もう少し買う予定だったのですが」

金に糸目を付けない熱狂的ファンがいる「トレカ」は、趣味としてコレクションしたり、交換することを目的とした、鑑賞用またはゲーム用のカード。

「ポケモン」、「遊戯王」、「ワンピース」などが人気で、アニメやゲームの認知度の高さから、その盛り上がりは海外にまで広がっている。

日本玩具協会の調べによると、2022年のトレカの市場規模は2348億円。その額は玩具市場全体の4分の1を占めるといわれるほど、大きな金額が動いている。

ワンピースのキャラクター「ボア・ハンコック」のカードは13万円。

ほかにも10万円を超える高額なカードが並んでいて、トレカコレクターの収集熱の高さが伺える。

トレカのショーケースを眺めるこちらの方もレアカードに釘付けだ…


▽トレカコレクター
「こういうかわいい系のイラスト。アーカレラっていうんですけど、全部イラストになっているカードが、好きですね。かわいい」
「やってたらハマっちゃいますね。1回集めだしたらもうずっと、って感じです」

なぜ “トレカ” はここまで人気なのでしょうか?

▽トレカ専門店「Japan TCG Center」平安理恵子 店長
「コロナ禍で、お金をかけるところに対して “カード” が見直されてきた」
「2021年以降からは、トレカのバブル期と呼ばれていまして。遊戯王が先に値上がりしていったのですけど、そのあとにポケカがだんだんと。やっぱり、世界的にもアニメも人気でゲームも人気なので」

▽トレカを購入した人
「プレイしたりコレクションにしたり、イベントとか、友達同士でやったりとかで遊びますね。子どもだけじゃなく大人もみんな楽しんでいただけるコンテンツになっていると思います」
「カードゲームを通してみんながひとつになれる」






店はオープン初日だけで460万円を売り上げた。老若男女、国境を越えて、幅広く
支持されるトレカ。ブームは今後さらに勢いを増していきそうだ。
(取材:RBCリポーター 黒島ゆりえ)

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