福岡で熱戦が続くバレーボールネーションズリーグは、今週、女子の試合が行われます。キャプテンとして日本を引っ張る古賀紗理那(こが さりな)選手の凄さについて、同郷の元日本代表リベロがたっぷりと解説します。

熊本信愛女学院高校時代から、世代を代表する選手として名を馳せてきた古賀紗理那選手。

2013年熊本県高校総体での古賀選手

パリオリンピックの出場権がかかるネーションズリーグでは、6月1日までの8試合中7試合でチーム最多得点をあげています。

大車輪の活躍を見せる古賀選手について、熊本県上天草市出身、元日本代表リベロの小幡真子(こばた まこ)さんに話を聞きました。2人は、2021年の東京五輪までともにプレーした間柄です。

元日本代表 小幡真子さん「『真子さんの地元(上天草市)は海しかないやん、私は大津町で交通ルート長けてるから、空港あるし』そういうマウントを取ってくる」

自身より4歳年下の古賀選手は今、代表チームのキャプテンになりました。小幡さんは、その姿を頼もしく見ています。

小幡さん「紗理那が頑張っているから私たちも頑張ろう、と思わせてくれるようなキャプテン。紗理那もそれを分かっているからこそ、『紗理那さんに言われたから頑張らなきゃ』と年下の選手たちは思っていると思う」

また、プレーの面では「サーブ」に磨きがかかったと評価します。以前から緩急のある”嫌らしいサーブ”を打つという古賀選手。凄みが増したポイントは「サーブに行く打つポジションに行く速さ」にあると言います。

2018年の古賀選手

例えば5月17日、ドイツ戦での日本の得点シーンでは、古賀選手はハイタッチの輪に加わることなくサーブを打つ場所へ向かい、自らスパイクを決めた時も足早にサーブのポジションに向かっていました。その理由について、小幡さんは次のように話します。

小幡さん「対戦相手のフォーメーションやコーチ・監督の仕草をちゃんと見て、一番効果があるところに打っているという印象があります」

小幡さんは、タフな戦いに身を置く後輩を優しく気遣います。

小幡さん「頑張っている人に頑張ってと言いたくない。各国で1週ずつネーションズリーグはやっているので、本当に身体だけは気をつけてくださいと言いたいです」

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