山田選手は28日、本拠地の神宮球場で行われたロッテ戦を通算1499安打で迎え「6番・セカンド」で先発出場しました。

山田選手は2回の第1打席、ノーアウト二塁の場面でロッテの先発・小島和哉投手からセンターへのツーベースヒットを打って、史上136人目となる通算1500安打を達成しました。

試合後、山田選手は「意識はしていなかったが打てるとうれしい。ことしは石川県での地震から始まって野球できるありがたさを感じた年だったので、たくさんの人に感謝して、これからも続けていきたい」と話しました。

◇山田哲人 “トリプルスリー”プロ野球史上初の複数回

プロ14年目、31歳の山田選手は、2011年にドラフト1位で入団し、俊足強打のセカンドとして2015年には打率3割、ホームラン30本、盗塁30個の「トリプルスリー」を達成してホームラン王、盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得し、セ・リーグの最優秀選手に輝きました。

さらに2016年と2018年にも「トリプルスリー」を達成し、プロ野球史上初めて複数回達成した選手となりました。

しかし近年がけがに苦しみ、昨シーズンは下半身のコンディション不良もあって打率2割3分1厘、ホームラン14本の成績に終わり、巻き返しをはかった今シーズンも、開幕戦で下半身を痛めるなど、すでに2回の登録抹消を経験しています。

27日までの打率は1割8分9厘、ホームラン1本とまだ本調子ではありませんが、グラウンドに一番最初に入りけがの再発防止のために入念にウオーミングアップを行いダッシュを繰り返すなど復活を目指して取り組む姿も見られます。

山田選手は「ことしはけがをしないというのを目標にやってきたが1試合目にやってしまった。負の感情になってしまったが、たくさんの人に応援してもらいこんな自分ではだめだと思っているので、しっかり巻き返せるように前をむいて勝利を目指し頑張りたい」と力強く話していました。

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