ソフトバンクの栗原陵矢選手=2024年2月2日、徳野仁子撮影

○ソフトバンク2―0●巨人(28日・東京ドーム)

 世界の本塁打王をたたえる特別な一戦で、打った瞬間にそれと分かる会心の当たりだった。ソフトバンクの栗原陵矢が、先制の3号ソロを放った。

 五回先頭打者の栗原は初球の緩いカーブを見逃すと、2球目の甘く入った直球を思い切り振り抜いた。ライナー性の打球は右翼席中段まで届き、「一振りで仕留めることができた」と満足感を漂わせた。

 この日は巨人の球団創設90周年を記念し、「王貞治デー」と銘打ったイベントが開かれた。巨人の選手は王さんの背番号で永久欠番の「1」が右袖に付いたユニホームで臨んだ。五回終了時には「4番・ファースト、王」という懐かしいアナウンスとともに王さん本人が登場し、グラウンドで記念撮影した。

 現在はソフトバンクの球団会長を務める王さんにとって、ゆかりのあるチーム同士の一戦だ。王さんは「(ソフトバンクが)勝ち上がって、日本シリーズでジャイアンツ(巨人)とやりたいですね」と期待を寄せた。【川村咲平】

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