「白球を追ってⅡ」に収録された紙面の一部

 日本野球連盟九州地区連盟と毎日新聞西部本社は、九州地区の社会人野球100年間の動きをまとめた野球史「白球を追ってⅡ」(DVD―ROM版のみ)を発刊した。九州地区連盟の野球史は1984年発行の書籍「白球を追って」(480ページ)以来で40年ぶり。

 都市対抗野球の第90回大会(2019年)記念事業として編さんを開始。都市対抗、日本選手権、クラブ選手権の各全国大会決勝での九州勢の活躍▽廃部となった新日鉄八幡(北九州市)、三菱重工長崎(長崎市)などの名門チーム群▽各県別のチームの消長や各県大会の記録▽各地の球場の歴史――などを網羅した。

「白球を追ってⅡ」DVD

 「九州の早慶戦」として地域の野球ファンを沸かせた「製門戦」(八幡製鉄=のち新日鉄八幡と門司鉄道管理局=のちJR九州の定期戦)と同じ年に始まった都市対抗野球大会の第1回(1927年)の時代まで毎日新聞西部本社版の記事・紙面と郷土誌や企業史などを紡いで歴史をさかのぼり、大正末期から戦前にかけての各県チームの活躍ぶりも詳しく紹介した。

 巻頭では熱闘の場面や応援風景など、毎日新聞社のデータベースから懐かしい写真の数々を採録しておりA4判で約500ページ分をDVD―ROM化。後半に収録した「記録集」では、84年以降の各種大会の1次予選と地区予選などの22年季までの全記録を収録している。「白球を追って」復刻版DVDが付録で2枚組。1巻1500円で、第76回JABA九州大会に次いで、第95回都市対抗九州地区予選(25日から沖縄県で開催)の試合会場でも販売する。問い合わせはJABA九州地区連盟事務局(093・511・1119、毎日新聞西部事業部内)へ。

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