第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の準々決勝2試合が20日、上毛新聞敷島球場(前橋市)であった。

 東海大相模(神奈川2位)は白鷗大足利(栃木1位)に0―5で敗れ、4強進出を逃した。武相(神奈川1位)は初戦で敗退しており、県勢2校は姿を消した。

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 両者無得点の四回2死。140キロ後半の直球が武器の東海大相模の福田拓翔(たくと)投手(2年)は自慢の直球で3連続となる三振を奪い、「よっしゃあ!」と大きくほえた。

 184センチの大型右腕。バッテリーを組む木村海達(かいたつ)主将(3年)によると、「愛され弟キャラ」だが、「マウンドでは『俺が1番』と強気なタイプ」。原俊介監督が「背負わせるつもりはないけれど、大舞台を経験して、ゲームを作る心意気を持ってほしい」と先発に起用した。

 この日は直球にスライダーやフォークなどを織り交ぜ、六回まで無失点。八つの三振を奪い、「自分のピッチングができていた」

 しかし七回、先頭打者への四球から崩れ、先制を許した。何度も大きく息を吐き、動揺を鎮めようとするも、走者一掃の中越三塁打で突き放され、この回一挙5失点で降板。「調子が良かったからこそ、余計に悔しかった。ランナーがいる状態でのメンタル面が課題」と振り返った。

 「苦しい展開でどれだけ粘れるかが勝負。変化球の精度とスタミナも磨いて、夏は完投したい」(手代木慶)

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