日本障害者カヌー協会は17日、パリパラリンピックの日本代表に内定した4人を発表しました。

パリパラリンピックのパラカヌーの出場枠は、ハンガリーで今月11日まで行われた世界最終予選の結果を受け各国や地域に与えられ、日本チームは、その枠を獲得した選手がパリ大会の代表に内定することになっていました。

競技の結果、
▽女子カヤックシングルの障害が最も重いクラスでは26歳の瀬立選手
▽女子ヴァーシングルの障害が最も軽いクラスで29歳の小松沙季選手が、いずれも決勝で9位になって出場枠を獲得し、代表に内定しました。

このほか、
▽女子カヤックシングルの障害が中程度のクラスで32歳の宮嶋志帆選手
▽男子カヤックシングルの障害が最も重いクラスで29歳の高木裕太選手が、ともに準決勝で敗退しましたが出場枠を獲得し、代表に内定しました。

パラリンピックの代表に内定するのは瀬立選手が3大会連続、小松選手と高木選手は2大会連続、宮嶋選手が初めてとなります。

瀬立モニカ選手とは

3大会連続のパラリンピック出場となる、パラカヌー、女子カヤックシングルの瀬立モニカ選手は、東京 江東区出身の26歳。

中学時代からカヌーに取り組んでいましたが、高校1年生の時に転んで頭を打ったことが原因で「体幹機能障害」と診断され、腰回りの筋肉を動かすことができなくなりました。

その後、リハビリを兼ねて再びカヌーを始め、地元の江東区などから練習場所や競技用カヌーの提供などの支援を受けて力を伸ばしてきました。

パラカヌーが初めて採用されたリオデジャネイロパラリンピックでは、日本選手としてただ1人出場し、女子カヤックシングルで8位に入賞し、続く東京大会では7位に入りました。

去年のアジアパラ大会では銀メダルを獲得するなど国際大会で着実に結果を残しています。

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