合わせて2大会が開催されるパリオリンピック予選シリーズでは、アーバンスポーツのスケートボードとスポーツクライミング、自転車のBMXフリースタイル、そしてパリ大会で初めて採用されるブレイキンの出場権をかけた大会が1つの会場で行われます。

第1戦となる中国 上海での大会は16日開幕し、初日に行われたスポーツクライミングの女子ボルダー&リードの予選には4人の日本選手が出場しました。

ボルダー&リードは「課題」と呼ばれるコースをいくつ登ったかを競う「ボルダー」と1回のトライで登った高さを競う「リード」の合計点で争われ、16日行われた前半のボルダーでは、この種目を得意とする22歳の伊藤選手が、4つの課題すべてを完登し99.7ポイントで2位スタートとなりました。

また、東京オリンピック銀メダリストの野中生萌選手も4つの課題すべてを登り切り、トライした回数の差によって99.6ポイントとなり3位につけました。

この種目の日本勢はすでに森秋彩選手がパリオリンピックの代表に内定しているため、日本選手に残された1人の枠をめぐり争う2人がともに好スタートを切りました。

このほか、中川瑠選手が23位、久米乃ノ華選手が45位となっています。

17日は予選の後半のリードが行われ、ボルダーの結果と合わせて上位20人が準決勝に進出します。

伊藤ふたば「準決勝につなげたい」

予選の前半のボルダーで2位につけた伊藤ふたば選手は「初日ということもあって緊張していたが、全部登れたのでよかった。パリオリンピックのチケットを得るためにも大事な大会なので、今までトレーニングしてきたことをすべて出しきりたい。予選はしっかりいい順位で通過して、準決勝につなげたい」と話していました。

野中生萌「スタートを切れた」

予選の4つの課題をすべて完登した野中生萌選手は「全課題で完登できたことはよかったと思う。オリンピックの日本の出場枠は残り1つだけなので、そこだけを狙っている。ボルダーでいいスタートを切れたので、この流れを続けて決勝までいけるように頑張りたい」と話していました。

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