春季兵庫県高校野球大会が13日に開幕し、明石トーカロ球場などで1回戦5試合があった。神戸国際大付は8回コールドで参考記録ながら、完全試合で好発進。逆転で勝った尼崎小田は、20日の2回戦で今春の選抜大会準優勝の報徳学園と対戦する。(森直由)
(神戸国際大付7―0尼崎双星)
神戸国際大付の山本真生(まお)投手(2年)は、8回コールドの参考記録ながら、1人も走者を出さない「完全試合」の好投を見せた。それでも「終盤に球威が落ちてしまったので80点」。試合後に笑顔は見せなかった。
プロ注目でエースの津嘉山憲志郎投手(3年)を「超えてみたい」と考えて入部。今春からベンチ入りして、公式戦初先発のこの日は「ストライク先行でテンポ良く投げよう」と臨んだ。「調子はあまり良くなかった」というが、最速142キロの直球を武器に7三振を奪った。
「この冬にウェートトレーニングをしてきた成果で球威が増した」と振り返り、「優勝を目指して、これから調子を上げていきたい」と話した。(森直由)
(東洋大姫路7―0神戸第一)
東洋大姫路の露本一惺(いっせい)主将(3年)は、新基準の低反発バットが導入された3月以降、計3本塁打を放っている。この日も外野手の頭を越える適時二塁打など、2安打を放つ活躍を見せた。
履正社(大阪)を全国制覇に導き、2022年4月に就任した岡田龍生監督の指示で、1年生の頃から木製バットを使って練習。そのため「木製バットと低反発バットは芯に当てないと飛ばない点で似ており、すぐに対応できた」と分析する。
この冬は多い日で千回以上もバットを振り続け、スイングスピードが上がった。タイミングを合わせること、芯に当てること、低いライナーを打つ意識で振ることを心がけ、「おのずと長打が出るようになった」。
岡田監督は試合後、「キャプテンとして、そのくらい打ってもらわないと」と話していた。(森直由)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。